クロスカントリーコースを用いたトレーニングがランニングフォームへ与える影響

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タイトル別名
  • Effects of cross-country training on running form
  • クロスカントリーコース オ モチイタ トレーニング ガ ランニングフォーム エ アタエル エイキョウ

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抄録

長距離走において,長時間の運動を行う必要性から,エネルギー効率の良い動作が必要である。 不整地を走るクロスカントリートレーニングで,接地の感覚や体幹の状態などが変化する現象を意図的に作り出すことで接地位置や重心高の変化などを感じ,身体のコントロール能力を身に着け,効率の良い疾走フォームの習得ができないかを考えた。 大学陸上部に所属しており,中長距離走を専門としている男子8名にクロスカントリーを用いたトレーニングを,400m程度の起伏や段差などが含まれた不整地コースにて,400m×10本程度のインターバルトレーニングを週2回行わせた。1ケ月間行わせた結果を,デジタルカメラにて撮影し,映像を動作解析ソフトを用いて解析した。1ケ月間のクロスカントリートレーニング前後を比較すると,同様のストライドやピッチであっても,重心高は変化しないものの重心の上下動が減少した。クロスカントリートレーニングを行うことで,無意識に走運動の効率化を図ろうとアップダウンの激しい中でも姿勢の安定化を図ろうとするため,重心の上下動を抑えた,効率の良いランニングフオームの獲得に繋がる可能性が示唆された。

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