On the Frequency of Flexural Vibrations of a Rotating Propeller Blade.
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- プロペラ翼の回轉中に於ける屈曲振動數の理論的算定法
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抄録
プロペラ翼の回轉中に於ける振動數の算定法として今迄行はれたものは理論上から見て近似的なものである.割合によく理屈の合つてをると考へられるScuthwell等のものでも振動を2種類,即ち翼が回轉しないときの振動數とそれが回轉中に於ける遠心力によつて糸として振動する振動數とを出し,之等から効果的振動數を出すのである.糸の如きものを假定すると翼の兩端の條件乃至は途中の釣合等の點に可なり不合理が含まれてをる譯である.只今の研究ではプロペラの回轉中に於ける振動を聯立的に解くものであるからその樣な不合理がない譯である.但し計算が著しく複雜になるから,翼の斷面が一定であるとして問題の本質的性質のみを出したのである.翼の付根の條件としては,プロペラがボスの所で固定されて中心について對稱的に振動する場合とプロペラが斜對稱に振動する場合即ちプロペラの中心が翼の節點になる場合との2種類を取扱つた.尚最初の種類ではボスの半徑を零と見る場合と半徑のある場合とに分けて考へたのである.計算の結果,振動數(p/2π)の2乘と回轉數(ω/2π)の2乘とは必ずしも一次的關係にない事がわかつた.しかし大體に於て一次的であつて,回轉しないときの振動數をp_0/2πとすれば,近似的にはSouthwellの式p^2=p_0^2+Cω^2の如く置き得るけれども,このCの値がSouthwellの方法によるものよりは概して大きく出ることがわかつた.最低次の振動ではCの値がSouthwellの場合のものに近いが,それ以上の高次ではSouthwellの場合のCの2倍程度のCを用ひなければならぬ事がわかつたのである.尚,計算は割合に小なるのω値のみについて試みたが,上記の如く振動數の2乘の變化が回轉數の2乘について一次的關係に近いものであるとすれば,計算の結果を高回轉數の所まで延長できる譯である.又,この計算では斷面が一定の場合しかやつてないがCの係數を直せば,斷面が一定でない場合や,螺旋面のある場合にも延長できぬ事はないのである.只今の結果はその意味に於て實用價値を含む.プロペラ翼の屈曲振動は大體に於て機關に於ける不釣合力と共振になるものと考へられる.而も高次の振動數に於て共振になるのである.このやうな意味から考へると回轉中に於ける高次の振動數に可なりの差のある事は相當大切な問題であるともいひ得る譯である.
資料番号: SA4146960000
収録刊行物
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- 東京帝國大學航空研究所報告 = Report of Aeronautical Research Institute, Tokyo Imperial University
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東京帝國大學航空研究所報告 = Report of Aeronautical Research Institute, Tokyo Imperial University 14 (181), 325-361, 1939-08
東京帝國大學航空研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050566774916346496
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- NII論文ID
- 110004557396
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- NII書誌ID
- AA00387631
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1696/00035416/
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles