社会福祉学部におけるキー・コンピテンシーを念頭においた教養的科目「自然科学論Ⅰ」の展開

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タイトル別名
  • シャカイ フクシ ガクブ ニ オケル キー ・ コンピテンシー オ ネントウ ニ オイタ キョウヨウテキ カモク 「 シゼン カガクロン Ⅰ 」 ノ テンカイ

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説明

キー・コンピテンシーは,「人生の成功と良好に機能する社会を実現するために必要な個人と社会に求められる能力のこと」と定義される.そして,大きく,自律的に活動する能力,異質な集団と交流する能力,言語や情報,知識など広義の道具を利用する能力の3つにまとめられ,このキー・コンピテンシーの涵養がアクティブ・ラーニングの目的と考えられる.さらに,学生たちの卒業後の人生,社会生活において活躍を期待される能力をどれだけ伸ばせるかがアクティブ・ラーニンの取り組みとなる.2015年度Ⅰ期に立正大学「ベストクラス賞」の受賞対象となった「自然科学論Ⅰ」で実践したスライドや資料配布をせず,一見,ICT(情報通信技術)利用促進の時流に反するように見えるテキストと板書で進める授業について解説した.さらに学生の筆記ノート,毎回の記入・提出するコメントペーパー,学期末試験答案を徹底的に分析し,教養的科目における双方向性授業の実現と学生の学修状況を把握する手法について説明した.今後に向けて,立正大学において涵養を目指すキー・コンピテンシーを「モラリスト×エキスパート」=「立正カ」として,新設されたラーニング・コモンズの環境強化や新設予定の全学共通教養教育のプログラムに期待を寄せたい.

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