九州・沖縄の産業看護職の自己研鑽に対する意識とその活動の現状(第1報)公益社団法人日本産業衛生学会会員に対する調査

書誌事項

タイトル別名
  • Awareness of Self-improvement by Occupational Health Nurses in Kyushu and Okinawa and the Current State of Their Activities : Survey for Members of the Japan Society for Occupational Health
  • キュウシュウ ・ オキナワ ノ サンギョウ カンゴショク ノ ジコケンサン ニ タイスル イシキ ト ソノ カツドウ ノ ゲンジョウ(ダイ1ポウ)コウエキ シャダン ホウジン ニホン サンギョウ エイセイ ガッカイ カイイン ニ タイスル チョウサ

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説明

本研究では,産業看護職研修システムの構築に向けて自己研鑽意識とその活動の 現状を明らかにすることを目的とした.(公社)日本産業衛生学会九州地方会会員 の産業看護職(122 名,回収数59 名,回答率48.4%)に対し無記名自記式郵送法に て質問紙調査を行った.産業看護職の平均年齢は,45.3 ± 10.3 歳,40 ~ 50 歳 代が65% 以上を占め,平均従事年数15.4 ± 11.2 年であった.保健師雇用は 89.8%,半数以上が企業に属し,正規雇用は64.4% であった.また,一人職場の者 が42.4%,約半数が直属上司は事務職であった.産業看護職は自己研鑽の必要性を 感じているが,約15%は研修に参加していない.その理由は,日常業務で精一杯, 家庭の事情,経済的理由等であった.産業看護職が希望する研修内容は,法改正や トピックスに関するものや産業保健の基礎知識,研究に関するものであった.研修 方法については,受講の利便性が高いe ラーニングへのニーズは約30% であり,講 義やグループワークを望む声が高かった.所属組織に体系的教育制度があると回答 した者は5.1% に留まった.産業看護職の自己研鑽を妨げている要因として,雇用 形態,一人職場,上司が事務職であること体系的教育体制の未整備があると考えら れた.

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