スタブルカルチによる深耕が土壌の排水性やダイズの生育および収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of deep ploughing with stubble cultivar on soil drainage, growth and yield of soybean
  • スタブルカルチ ニ ヨル シンコウ ガ ドジョウ ノ ハイスイセイ ヤ ダイズ ノ セイイク オヨビ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究では,水田転換畑において,排水性を改善し,ダイズの収量を向上させるために,スタブルカルチによる深耕が土壌の排水性やダイズの生育および収量に及ぼす影響を明らかにした。播種直後のpF値は,スタブルカルチによる深耕を行ったスタブル区では慣行区と比較して,高く推移する傾向にあった。大雨後の体積含水率はスタブル区が慣行区より速やかに低下した。スタブル区の土壌貫入抵抗値は慣行区と比べて,深度14cm程度から小さく,スタブル区の方が下層まで土壌が柔らかかった。ロータリ未耕起層~耕盤の透水係数はスタブル区が慣行区より高かった。播種直後,土壌が湿潤であった場合,スタブル区の苗立率が慣行区より高かった。スタブル区は慣行区より根量が多く,稔実莢数,整粒数が多く収量性が向上した。現地実証試験ではスタブル区は慣行区より主茎長が長く,整粒数が多い傾向で収量が17%多かった。以上の結果から,スタブルカルチの深耕により,土壌の排水性が改善され,根量が多くなり,莢数および整粒数が増加し,ダイズの収量性が向上することが明らかになった。

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