中国語領有者比較文“X的N比YW”の形成メカニズム ―主述述語文を指標として―

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タイトル別名
  • The Forming Mechanism of Possessor Comparative Sentence “X的N比YW ” in Chinese : with an Index S-P Predicate Sentences
  • チュウゴクゴ リョウユウシャ ヒカクブン"Xテキ Nヒ YW"ノ ケイセイ メカニズム : シュジュツジュツゴブン オ シヒョウ ト シテ

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抄録

中国語比較文には,被領有者Nを基準として領有者X/Yを比較するものがある。本稿では領有者比較文と称す。その中でも“X的N比YW”タイプの形成メカニズムを本稿の着眼点として議論を展開した。これに対し,意味的ベースとなる主述述語文を指標として考察を行った。当該タイプは,主述述語文と比較対照してみる時,構造的にも成立容認度においても特異な性格が見られる。この点は,主述述語文の形成メカニズムが大きく反映されたタイプ“X比YNW”との対比してみると分かりやすい。考察の結果,“X的N比YW”タイプの次の特徴を明らかにした。(1)比較文成立には被領有者Nによる意味節点機能,領有者X/Yと被領有者Nにおける「全体―属性部分」関係が必要条件となる。(2)意味節点機能と「全体―属性部分」の認知フレームは主述フレーズから“X的N比YW”への拡張の筋道を辿っている。

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