Patterns and Features of Kyrgyz-Russian Code-Switching in Bishkek

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  • ビシュケク市におけるキルギス語とロシア語のコード・スイッチングのパターンと特徴

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抄録

本研究は、キルギス語とロシア語のコード・スイッチング (CS) のパターンと特徴を明らかにするものである。キルギス共和国の首都で収集した談話データ内のCSを、主にMyers-ScottonのMLFモデルを用いて分析し、文法的な枠組みを作る「母体言語」と、そこに挿入される「埋め込み言語」を明らかにした。その結果、キルギス語が母体言語となる場合が大多数で、ロシア語の名詞が挿入されるパターンが最も多く見られた。なかでも頻度が高かったのは、ロシア語の名詞とキルギス語の接尾辞が組み合わされる例であり、同様の例は、形容詞や動詞が挿入される場合にも観察された。これはまさに、膠着語であるキルギス語と、言語類型的に異なるロシア語とのCSに見られる、特徴的なパターンであるといえる。

This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP16K16668.

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