「真」の習得状況を測るための第二言語習得研究の調査法 : 表層回答と内面理解の双方をめぐって

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書誌事項

タイトル別名
  • A survey method of Second Language Acquisition Research to measure the acquisition situation of "True" Centering on both surface answer and internal understanding
  • 「 シン 」 ノ シュウトク ジョウキョウ オ ハカル タメ ノ ダイニゴンゴ シュウトク ケンキュウ ノ チョウサホウ : ヒョウソウ カイトウ ト ナイメン リカイ ノ ソウホウ オ メグッテ

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抄録

本研究では第二言語習得における中間言語の習得過程を内面的に測る調査法について考察した。これまで文法項目を対象とする習得研究では文法テストが多く用いられてきた。しかし,文法テストだけでは量的に学習者の一般的な習得状況を捉えることはできても,実際の学習者の意識を把握することができないため,学習者の中間言語の発達過程を考察することができず,回答した内容に対して母語転移と中間言語のどちらがどのように働いているのかを確実に分析することができないということが問題となっている。本研究では中国語話者のテイル形の習得研究を対象としてその調査法について考察を行った。その結果,文法テストとFIは相補的に学習者の中間言語の習得過程を内面的に把握するための調査法であり、双方を同時に扱うことによって量的・質的なデータが得られ,より全面的に習得状況を把握でき,学習者の中間言語の実態をより確実に観察できることが分かった。

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