骨形成不全症が疑われた犬の2例

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  • Two dogs with osteogenesis imperfecta

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抄録

全身の骨吸収を伴う疼痛と多発性骨折を呈した犬の2症例(症例1: フレンチブルドッグ4ヶ月齢、症例2: 秋田犬4ヶ月齢)が来院した。鑑別診断を実施した上で両症例を骨形成不全症と診断し、ビスホスホネート製剤の投与を開始した(ボナロン錠5mg、帝人ファーマ、0.5-1.0mg/kg)。投与開始後、両症例とも7日以内に全身の疼痛は消失し、外科的および保存的治療で良好な骨癒合が得られた。現時点で犬の骨形成不全症は診断および治療法が確立されていない。ゆえに、本疾患が疑われる患者に対するビスホスホネート製剤の投与は、重度な症状の緩和と診断的治療に有効であることが示唆された。

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