各種着色板の付着生物の季節的消長

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タイトル別名
  • カクシュ チャクショクバン ノ フチャク セイブツ ノ キセツテキ ショウチョウ
  • Seasonal Variations of Fouling Animals on Various Coulor-Painted Plates

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抄録

佐世保湾内の崎辺浦で'56年と'57年の4~12月の間に,各種塗料の杉板及びスレート板,Polyethlene板の浸漬(水平に,1カ月間)により付着生物の調査を行なった.1 付着生物の種類数及び付着量が大きいのは水温上昇期(特に5~7月)と下降期(9~11月)であった,特に前期が後期よりも大きい.またこの水域の卓越種はカサネカンザシ,フサコケムシ,ナギサコケムシ,Balanus(サラサ,サンカクフジツボ),Amphipodaであった.2 板の上下面では,下面が上面よりも種類組成及び付着数も大であった.3 各種の板では,上面への付着は黒エナメル,未塗料板に多く,これらに次いでスレート,赤エナメル,Polyethleneとなり,青,船舶塗板,白エナメル板には少なくなる.然し下面では,白エナメル板が付着のやや多い板となり,未塗料板,黒エナメル板,赤工,白工,スレート,青工,船舶塗,Polyethlene板の順に少なくなる.

長崎大学水産学部研究報告, v.11, pp.65-82; 1961

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