山梨県森林総合研究所実験林アカマツ枯損調査区における林分動態とニホンジカの剥皮

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タイトル別名
  • Stand dynamics and debarking by sika deer (Cervus nippon) in a dieback pine (Pinus densiflora) forest in the Yamanashi forest research institute experimental forest, central Japan
  • ヤマナシケン シンリン ソウゴウ ケンキュウジョ ジッケンリン アカマツコソン チョウサク ニ オケル ハヤシ ブン ドウタイ ト ニホンジカ ノ ハクヒ

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抄録

山梨県森林総合研究所実験林アカマツ枯損調査区において、天然更新した樹木を中心として伐倒燻蒸処理11年後の林分動態とニホンジカの剥皮の状況を調査した。2014年の胸高直径3cm以上の新規加入幹数が2008年に比較して約5倍増加し、コナラとクリが多かった。新規加入幹数に対して、2008年は約30%が萌芽由来であったが、2014年には約60%であった。2014年のニホンジカによる剥皮は、2003年の18倍、2008年の5倍に増加していた。主に剥皮されていたのはリョウブとウリカエデで、将来的に林冠層を構成する高木性樹種として期待されるコナラ、クリやカスミザクラへの剥皮は少なかった。コナラの順調な成長と更新がこのまま継続するとすれば、アカマツとコナラにより林冠が構成される可能性が高い。

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