晩生カンキツ新品種‘黄宝’の育成

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タイトル別名
  • Breeding of new late maturing citrus cultivar ‘Kiho’
  • バンセイ カンキツ シン ヒンシュ'キ ホウ'ノ イクセイ

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抄録

‘黄宝’は,1999年に広島県立総合技術研究所農業技術センターにおいて,コルヒチン処理によって作出した2x-4x-4x倍数性キメラ‘不知火’を二倍体‘大橘’に交配して育成したブンタン風味の交雑品種である。2010年3月4日付けで品種登録出願し,2013年2月26日に登録番号第22295号として品種登録された。‘黄宝’は,成熟期が5~6月の晩生種である。果実は球形で果梗部に短いネックが入ることがあり,果皮,果肉は黄橙色で,果実重が約400gと大果である。剥皮しやすく,じょうのう膜は柔らかく,ほぼ無核で食べ易い。隔年結果しにくく,かいよう病の発生が少ないので栽培が容易である。国産カンキツ類の端境期に成熟期となるため,出荷期間の拡大に貢献するブンタン風味の品種として期待されている。

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