大吟醸酒醸造に適した「雪女神」の栽培法の確立

書誌事項

タイトル別名
  • Establishment of a cultivation method for ‘Yukimegami’ suitable for daiginjo sake
  • ダイギンカミサケ ジョウゾウ ニ テキシタ 「 ユキオンナシン 」 ノ サイバイホウ ノ カクリツ

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説明

水稲品種「雪女神」は,山形県農業総合研究センター水田農業試験場で育成された大吟醸酒用の酒造好適米である。2014~2016年の3ヵ年にわたり,大吟醸酒を醸造するうえで最も適した原料米品質を得るための栽培技術の確立に取り組んだ。大吟醸酒醸造に適する蒸米消化性と心白発現率を確保するための登熟気温は出穂後40日間の平均気温で22~24℃であった。また,玄米粗タンパク質含有率6.8%を安定して確保するには,籾数28,000粒/m2で,このとき,穂数440本/m2,1穂籾数64粒,玄米千粒重26.5g,精玄米粒数歩合80%,精玄米重60kg/aであった。また,玄米粗タンパク質含有率6.8%を超えないように,施肥体系,栽植密度,生育指標,生育診断の目安を作成した。刈取適期については胴割れ粒発生による品質低下および砕米率の増加を防ぐため,出穂後日平均気温積算値950~1,150℃で,刈始めの青籾歩合は20%以下となることを明らかにした。

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