CO2施用及び温度管理が促成ナス栽培における生育・収量に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of CO2 enrichment and temperature control on growth and yield of eggplant in forcing cultivation
  • CO ₂ シヨウ オヨビ オンド カンリ ガ ソクセイ ナス サイバイ ニ オケル セイイク ・ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

ナス品種「千両」、「とげなし輝楽」において、CO2施用及び温度管理が生育・収量に及ぼす影響について調査を行った。1 CO2施用により、生育が旺盛となり、無施用と比べて「千両」では茎径が0.2~1.0mm、「とげなし輝楽」では0.0~0.7mm太くなった。葉身長に明確な傾向はみられなかった。2 両品種とも、CO2施用の有無は、慣行温度管理(28℃換気、12℃加温)下の1日あたりの果実肥大量に影響を与えなかった。果実肥大量は、CO2施用下で高温管理(31℃換気、15℃加温)とすることで増加した。3 可販果収量は、CO2施用下で高温管理とすることで最も多くなり、CO2無施用で慣行温度管理とした場合と比較して、両品種とも1株あたり2.2kg増加した。4 CO2施用下での慣行温度管理により、「千両」では石ナス果が多発した。「とげなし輝楽」では石ナス果は発生しなかった。CO2施用は生育を旺盛にするが、品種によっては転流不足による石ナス果の多発を招くことから、収益を向上させるためには、転流を促進する高めの温度管理が必要であると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ