種子審査における水稲種子の休眠打破条件および発芽調査の方法

書誌事項

タイトル別名
  • Conditions for dormancy breaking and germination testing in rice seed examination
  • シュシ シンサ ニ オケル スイトウ シュシ ノ キュウミン ダハ ジョウケン オヨビ ハツガ チョウサ ノ ホウホウ

この論文をさがす

抄録

水稲の種子審査において,収穫後の種子の発芽能力を正確に判定するため,休眠打破における過酸化水素水処理の条件および発芽調査におけるビーカーを利用した簡易法について検討した。その結果休眠打破では,過酸化水素水の処理濃度0.7%,浸漬日数2日,温度15~25℃が適しており,最適温度は20℃であった。発芽調査の方法では,ビーカーを利用した方法は常法のシャーレを利用した方法と発芽率に差はなく代替は可能であり,その際の水替え頻度は3日に1回でも問題はなかった。これまでは,休眠打破や発芽調査の条件が不明確で,調査場所によりやり方が異なっていたが,条件を統一することにより発芽能力を正確に判定することができ,種子審査の円滑な運営に貢献できる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ