台湾におけるオーガニックファーマーズマーケットの社会的役割 : 台湾国立中興大学オーガニックファーマーズマーケットを事例として

書誌事項

タイトル別名
  • Social role of organic farmers' market in Taiwan : A case study focusing on NCHU organic farmers' market
  • タイワン ニ オケル オーガニックファーマーズマーケット ノ シャカイテキ ヤクワリ : タイワン コクリツ チュウコウ ダイガク オーガニックファーマーズマーケット オ ジレイ ト シテ

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説明

近年,大量生産・流通・消費型のフードシステムが背負うリスクを緩和するためにオールタナティブあるいは補完的な生産・流通・消費システムの一例としてローカルフードシステムが世界各国で展開されている。台湾では,2014年に台湾政府による「地産地消年」というスローガンのもと,食育などのイベントが政策的に実施され,地域農業やローカルフードシステムの振興に力が注がれている。そうした中,近年の台湾においてローカルフードシステムの中核をなすのは,ファーマーズマーケット(以下FMとする)である。本報告の目的は,台湾のローカルフードシステムの中核的機能をもつFMに着目し,社会的にどのような機能が期待されるかを明らかにすることである。FMの中でも,オーガニックファーマーズマーケットに着目する。分析の手法として,2018年9月に実施した運営者,出店者,利用者へのヒアリング調査をもとに整理する。OFMは直接「顔の見える交流」を構築していることによって「人々の交流の場」として機能していることが本報告より明らかになった。

収録刊行物

  • 開発学研究

    開発学研究 30 (2), 77-82, 2019-12

    藤沢 : 日本国際地域開発学会

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