シラビソ人工林帯状伐採地に植栽された落葉広葉樹5種の生残と成長

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タイトル別名
  • Survivorship and growth of deciduous broad-leaved tree species in stripped-cut sites in a Abies veitchii plantation
  • シラビソ ジンコウリン タイジョウ バッサイチ ニ ショクサイサレタ オチバ コウヨウジュ 5シュ ノ セイザン ト セイチョウ

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抄録

シラビソ人工林で帯状伐採された場所に植栽された落葉広葉樹の生残と成長を調査した。調査開始時の2007年は合計で401本であったが、2017年には263本に減少していた。ヤマハンノキは他の4種に比較して生存率が低かった。最も良く樹高成長していたのはヤマハンノキで、ブナは最も成長が悪かった。各個体の樹高成長曲線を回帰直線で近似した決定係数は、0.8以上、すなわち、毎年順調に成長を続けていると推定される個体が、イロハモミジは85%、ミズナラ・ヤマザクラ・ヤマハンノキは約70%をそれぞれ占めていたのに対し、ブナは30%であった。また、ブナは決定係数が0.3未満(成長が一定ではなく、低下等が見られる)の割合が約40%を占め、他の4種とは大きく異なる成長パターンを示していることが明らかとなった。

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