この論文をさがす
抄録
application/pdf
本稿はタイ王国ナコンパノム県アッサマート村(Ban At Samart)で話されるセーク語(タイ・カダイ諸語)の動物相にまつわる語彙に関する記述と整理を行う。 これまでChamberlain (1998)やKhanittanan (1975)など多くの言語学者がセーク語の研究を行ってきたが、最も詳しいのはWilliam Gedney の資料を整理したHudak (1993)である。本稿では筆者が2013 年から断続的に行ってきた現地調査から得た資料を整理し、動物相に関係する語彙(哺乳類・昆虫・両生類・魚・鳥類)を記述した。現時点の記述はまだ非常に浅いものである。しかしながら、結論としては、Hudak (1993)にみられない語彙(特に鳥類)が多く記録できたことが成果である一方、Hudak (1993)にみられるデータとの食い違いも若干みられることが判明した。 また語形成に関しては動物類別詞であるthua4 を用いた {thua4} + A + B の構造をとることが基本である。このうちB はA に対する修飾語として位置づけられる。現時点ではB は(i) メタファー、(ii) 生態状況、(iii) 生息域、(iv) 身体的特徴などを指示することがわかった。
Kobe City University of Foreign Studies
収録刊行物
-
- 研究年報
-
研究年報 60 97-119, 2019-12-20
神戸市外国語大学外国学研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050569159931836672
-
- NII論文ID
- 120006950888
- 40022165497
-
- NII書誌ID
- AN00076021
-
- ISSN
- 04541073
-
- NDL書誌ID
- 030270242
-
- 本文言語コード
- en
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles