建築と庭園における意匠心 : 森蘊と谷口吉郎の修学院離宮意匠論

書誌事項

タイトル別名
  • The mind of design in architecture and garden : The design theory of Shugakuin-Rikyu of Mori Osamu and Taniguchi Yoshiro
  • ケンチク ト テイエン ニ オケル イショウシン : シンウン ト タニグチ キチロウ ノ シュウガクイン リキュウ イショウロン

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説明

本稿では、日本庭園研究者で作庭家の森蘊と、東京工業大学教授で建築家の谷口吉郎のそれぞれの修学院離宮意匠論を考察し比較することにより、彼らが建築と庭園の造形において作者達の意匠心をどのようにとらえているのかを探った。まず、森と谷口の研究面での交流について整理した上で、著書や対談などから主に谷口が「意匠」あるいは「意匠心」についてどのように考えていたのかを確認した。そして森と谷口の修学院離宮意匠論には、その場所に以前からあったものを最大限に活かしていることや、三つの茶屋が分散しながら一体となり、それでいて異なった意匠となっていることなどに作者達の意匠心をみている点が共通していることがわかった。一方谷口は、足音や水音などの音という環境面や、何気ない簡素な造形の美、建築と庭園の結びつきなどに、建築家としての独自の視点から作者達の意匠心をみていることがわかった。

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