ハンドマッサージによる統合失調症患者の自己表現の変化 : 精神科閉鎖病棟入院中の女性患者1事例の検討結果より

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  • Changes in self-reference on a Patient with Schizophrenia : a Case Study of Hand Massage for a Woman with Schizophrenia in an Inpatient Psychiatric Unit

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本研究の目的は,精神科閉鎖病棟に入院中の統合失調症の女性患者を対象としハンドマッサージを行い,そこで起こった患者による自己に関連する表現の変化とその意味について検討することである。精神科閉鎖病棟において,研究者が研究協力への同意の得られた統合失調症女性患者1名を対象にハンドマッサージを2週間9回実施した。対象者自らが自分の言葉で,現在と過去を結び付けて記憶を想起し,また自分の考えや感情を語り自身にとっての苦悩や心地よいことを明確に表現していた。このことより,ハンドマッサージは統合失調症患者にとって患者自身による自発的な自己に関する表現を促進すること,また,施行者との信頼関係を促進する上で効果があることが示唆された。

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