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- カウツキー ニオケル 「ジンコウ モンダイ」 ト 「ジンシュ ノ カイリョウ」
- Karl Kautsky on population problems and improvements of human races
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Abstract
カウツキーはドイツ・マルクス主義の理論的指導者として位置づけられ,少数民族に冷淡な立場をとったとされてきたが,近年ではオーストリアの民族問題に関連して,民族の自治や共生を支持したことが評価されるようになった。このような評価は,生態系におけるさまざまな生物の,また国際社会での諸民族の共存を強調する,カウツキーの進化論的考察とも合致する。だがカウツキーは,社会主義においては自然選択は消滅するため,人為選択による「人種の改良」が必要と論じていた。人種的な退化を防ぎ,改良をはかろうとする優生学的思想を意味する。この一方における「共生」の論理と,他方での「排除」をもたらしかねない論理は,どのように理解すればよいのか,検討が必要である。本稿では人口問題に関するカウツキーの立場をふまえ,「人種の改良」が論じられた理由を検討する。そして共生と優生学的な論理はいかに併存しているのか,考察する。
Journal
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- 関東学院大学経済経営研究所年報
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関東学院大学経済経営研究所年報 43 43-60, 2021-03
関東学院大学経済経営研究所
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050569236120413184
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- NII Article ID
- 120007016781
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- NII Book ID
- AN10441484
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- ISSN
- 13410407
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- NDL BIB ID
- 031503757
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles