インドネシア・ジョグジャカルタの鶏飼料のアフラトキシン類とオクラトキシンAの汚染調査

書誌事項

タイトル別名
  • Natural co-occurrence of aflatoxins and ochratoxin A in Chicken Feeds from Yogyakarta, Indonesia
  • インドネシア ・ ジョグジャカルタ ノ ケイ シリョウ ノ アフラトキシンルイ ト オクラトキシン A ノ オセン チョウサ

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説明

インドネシア・ジョグジャカルタの鶏飼料(採卵鶏用0検体とブロイラー用50検体)のAFsとOTAとの同時汚染についてイムノアフィニテーカラム-HPLC法で調査した.その結果,AFsに83%,OTAに91%に汚染されており,高頻度にマイコトキシンに汚染されていることを確認した.産卵鶏用飼料の50検体中45検体(90%)からAFsが検出され総AFsの平均値は21.4µg/kgであり,最高値は46.3µg/kgであった.24検体(48%)がEUの基準超過であった.ブロイラー用飼料の50検体中38検体(78%)からAFsが検出され,総AFsの平均値は10.5µg/kgであり,最高値は33.5µg/kgであった.EUの鶏用飼料中の基準超過した検体は2検体(4%)あった.しかし,インドネシアの基準値を超過していたのは産卵鶏用飼料の2検体(4%)だけであった.OTAは,産卵鶏用飼料で48検体(96%)から検出(平均値2.6µg/kg,最高値65.2µg/kg)され,ブロイラー用飼料で43検体(86%)で検出(平均値0.9µg/kg,最高値3.3µg/kg)された.EUの鶏用飼料中の基準超過した検体はなかった.これはインドネシアの鶏飼料OTA汚染の初めての報告である.以上の結果から,インドネシア・ジョグジャカルタの鶏飼料は高頻度にマイコトキシン汚染しているが,直ちに危険なレベルであるとは考えにくい.今後,継続的なAFs汚染のモニタリングが必要と考えられた.

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