食道がんで胃ろう造設後に化学放射線療法を受けた患者の胃ろうに対する思い

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タイトル別名
  • Perceptions of a gastric fistula in patients with esophagus cancer who received chemoradiotherapy after gastrostomy
  • ショクドウ ガン デ イロウ ゾウセツゴ ニ カガク ホウシャセン リョウホウ オ ウケタ カンジャ ノ イロウニタイスル オモイ

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抄録

食道がんで胃ろう造設後に化学放射線療法を受けた患者の胃ろうに対する思いについて明らかにすることを目的として研究を行った.研究参加者は研究の同意を得られた食道がん患者6 名であり,半構成的面接法を用いてデータを収集し,内容分析を行った.その結果,【治療を継続するため胃ろうは必要なもの】【胃ろうは容易なもの】【胃ろうは自分で管理できるもの】【経口摂取ができれば胃ろうは必要のないもの】の4 つのカテゴリーを抽出した

研究参加者はがんを治したいという思いがあり,そのためには治療を続けなければならず,胃ろうは治療に必要なものとして考え,日常的に胃ろうを使っていた.胃ろうを造設した後も違和感はなく,胃ろうを受け入れることができていた.また胃ろうの管理も容易であり日常生活の一部として管理できるという思いがあった.一方で副作用が出現した場合に食事の摂り方を工夫することで胃ろうに頼ることなく治療を続けたいと考えていた.そして経口摂取が可能な場合は胃ろうは必要ないと考えていた.患者が治療を継続するため主体的に入院生活を送ることができるよう患者の思いを尊重し,個別的な援助を行うことが必要である.

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