イギリス、フランスに所蔵される『アクバル会典』の写本について

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  • イギリス フランス ニ ショゾウ サレル アクバルカイテン ノ シャホン ニ ツイテ

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抄録

アブル・ファズルが16世紀末に著した『アクパノレ会典J は、ムガル朝インドの制度史を研究するための第一級の史料である。この書の写本はヨーロツパ諸国にかなり所蔵されており、本稿では大英図書館、オックスフォード大学図書館、ケンブリッジ大学図書館、ロンドン大学東洋アフリカ学部図書館、フランス国立図書館に所蔵される30種に及ぶ写本の一つひとつについて、かなり詳しい検討と紹介を行なった。19世紀後半にべンカル・アジア協会から公にされた刊本は良心的な校訂による刊本ではあるが、限られた範囲の写本の校合に終っていた。本稿で示したような諸写本の検討は、今後この『アクパル会典』を援用した制度史研究を進めていくうえで欠かせぬ基礎的作業の一環に属するものであるといえよう。

アクパル会典

写本

大英図書館

ボドレー図書館

フランス国立図書館

identifier:BO008900003814

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 89 13-32, 2005-03-01

    佛教大学文学部

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