<奥>の精神史的考察 : 『讃岐典侍日記』(下巻)における時間・空間

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Other Title
  • 〈 オク 〉 ノ セイシンシテキ コウサツ : 『 サヌキノスケ ニッキ 』(ゲカン)ニ オケル ジカン ・ クウカン
  • The Idea of Space and Time in Oku-Mentality : The Sanukinosuke-Nikki (Volume2)

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Abstract

本研究は、古典文学に表出される住まいに関する心性(ここでは住居感覚をさす)の歴史的な展開を解明しようとするものである。本論は、日本文化において特徴的な<奥>という心性について考察する。表―裏、外―内、ハレ―ケと二項対立的にとらえられる一方の側の裏・内・ケなどを綜合した概念としてここでは<奥>と表記している。院政期の『讃岐典侍日記』下巻をテクストに、崩御を看取った後、堀河院ともろともに過ごした「時」を追慕するという特殊な時間と空間に繰り広げられる事象に着目し読解を行う。<奥>という分析概念は、従来の文学研究では見過ごされがちであった作者の心情の内奥をもっともよく捉えうるものと考える。上巻については自分の外に拡がる<奥>の空間性をみたが、今回は、回想という自分の内に拡がる<奥>の時間性、さらに「時間―空間」相互の補完関係性が確認できた。

住居感覚

時間

空間

讃岐典侍日記

identifier:DB004000003110

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