学校インターンシップは教育実習の機能をどこまで代替できるか

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  • ガッコウ インターンシップ ワ キョウイク ジッシュウ ノ キノウ オ ドコ マデ ダイタイ デキル カ
  • A Study on the Functional diff erentiation between School Internship and Student Teaching

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抄録

近年、大学における教員養成をめぐる動きは大きく変化している。とりわけ平成27年12月の中央教育審議会による「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」において、教員養成に関する改革の具体的な方向性が示されたことは大きい。その中では新たな教育課題に対応できるよう、教職課程の内容を精選、重点化することの他、学校インターンシップの導入を取り上げ、教育実習との役割分担を明確化した上で、学校インターンシップの単位を教育実習の一部に充ててよいとしている。その背景には「教員養成」の一環として「学校インターンシップ」と位置づけて単位化する大学が見られること、教員採用試験のエントリーシートなどに「現場体験活動の経験」を記載させる教育委員会も増加してきていることがあげられる。 しかしながら、いざ教育実習の単位として学校インターンシップのそれを充当するとなると、進まないのはなぜか。本研究は、学校インターンシップと教育実習がもつ機能をインタビュー調査から明らかにすることで、学校インターンシップは教育実習の機能をどこまで代替することができるかについて省察するものである。 調査から、教育実習でつく力として「学習指導」とそれに伴う「自己省察」があげられる一方で、「コミュニケーション」や「責任感」「教育的愛情」といった点は学校インターンシップでも得られる力であることが明らかとなった。

学校インターンシップ

教員養成

教育実習

identifier:KO003000009278

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