唯識学派の『金剛般若経』理解
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- Other Title
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- Yogācārin's Understanding of Vajracchedikā-prajñāpāramitā-sūtra
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『中辺分別論』において登場する「無の有」という空性の相は、唯識学派が諸法に 「二取の無」という自性の存在を肯定していることを表す。このような自性肯定的な 空の理解は無着の『金剛般若経』の註釈である『三百頌般若に対する七十頌』と世親 によるそれの復註である『能斷金剛般若波羅蜜多經論釋』からも確認できることであ る。本稿は『金剛般若経』の逆説的表現に対する無着と世親との註釈を中心に唯識学 派が『般若経』の空をどのように理解したのかを考察する。 『金剛般若経』は逆説的表現を通じて「一切法に自性がない」ことを表す。それを 無着と世親は「一切法には無自性という自性がある」と表現する。これは自性がない ことを一つの自性として認め、その存在を肯定することである。このように、唯識学 派は『般若経』の空を自性肯定的な考え方をもって理解したということが、『金剛般 若経』の逆説に対する註釈から確認される。
無の有
空
逆説
自性
『金剛般若経』
identifier:DB004700009241
Journal
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- 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇
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佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 47 19-32, 2019-03-01
佛教大学大学院
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050569313646189440
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- NII Article ID
- 120007025432
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- NII Book ID
- AA12387923
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- ISSN
- 18833985
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles