カマラシーラの常往論批判とダルマキールティの刹那滅論 : サーンキヤの顕現説、説一切有部の三無為説、特子部のプドガラ説の吟味

この論文をさがす

抄録

KamalasilaのMadhyamakalokaにおけるサーンキヤ学説批判は,四不生のうち自からの生起説として因中有果論と転変説が吟味されるが,以下では四不生すべてを検証した後,縁からの顕現説として,未顕現であるプラダーナから諸存在が顕現するというサーンキヤ学派の見解が常住論として批判的に考察されている。その論点はプラダーナとそれから顕現した諸存在とは区別され得るのか,否か,その関係の仕方が問われ,またダルマキールティの刹那滅論の観点からその常住論の不合理が指摘される。さらに同ーの観点から,説一切有部の三無為説,特子部のプドガラ論が吟味されている。

Madhyamakaloka

サーンキヤ学派の顕現説

縁の考察

ダルマキールティの刹那滅論

三無為説

プドガラ説

identifier:BO008200003675

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 82 1-19, 1998-03-02

    佛教大学文学部

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ