『世説新語』と先行書

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  • セセツ シンゴ ト センコウショ

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抄録

六朝宋の劉義慶が編纂した『世説』は、その書名を『世説新語 』へと変化させつつ現在まで伝わる。本論は、この『世説新語』と、その成立以前に編纂された書との関連について述べることを眼目とする。論述にあたって、まず文献の比較を行った先行研究を紹介した。次いで、『世説新語」の文章と内容・語句が一致・類似する先行書の文章を類書等から捜索し、未指摘例を挙げた。また、既指摘例であっても別に発見した記事がある場合は、増補として、挙げた。 このような一致・類似例は、先行研究及び筆者の発見を合計して約百九十にのぼる。これは『世説新語』全体の十七パーセント強に相当する。例の多くが佚文との比較検証であるという弱点はあるものの、『世説』のかなりの部分が先行書を利用して成ったと考えてよいと思われる。

『世説新語』(『世説』)

先行書

利用

identifier:DO002800006308

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