パーソナリティ研究序説 : 曾国藩の事例を通して

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タイトル別名
  • パーソナリティ ケンキュウ ジョセツ ソウコクハン ノ ジレイ オ トオシテ

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抄録

小論は、歴史上の人物のパーソナリティを分析し、その人物の歴史上における行動原理を解明することにある。心情が吐露されやすい日記や書簡、とくに家族に宛てた手紙をもとに、人間の行動を駆り立てる欲求の解析に迫まる。ここではパーソナリティ研究の序説としてまず中国近代史上における曾国藩を取り上げ、彼のパーソナリティ形成の要因となった故郷や家族に対する彼の考え方に着目し、その結果として彼が現在あるのは祖先の積徳善行の賜物、治家が生活・人生の基本と考え、自給自足的な農村的気風を維持し、勤と倹によって慎ましく暮らす寒土の家とするのを理想としたことについて、『家訓』『家書』などを通して明らかにした。

パーソナリティ

環境的要因

曾国藩

寒士の気風

農耕と読書

identifier:BO008700003769

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 87 17-30, 2003-03-01

    佛教大学文学部

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