朦朧詩論争 : 伝統を如何に継承するか

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  • モウロウシ ロンソウ デントウ オ イカニ ケイショウ スル カ

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抄録

毛沢東の「文芸講話」以来、中国共産党は厳しい思想統制を行ってきた。党は中国の文学界に、党の推奨する社会主義リアリズム以外の文芸を認めず、これに異を唱えるものは、厳しい弾圧の下に葬り去った。1976年、毛沢東の死去、文化大革命の終焉によって、毛沢東の権力を笠に猛威を振るっていた者たちも、次々に姿を消し、権力の空隙ができた。朦朧詩はこの空隙を縫って地上に飛び出した青年たち自身の叫びであり、党の管轄下から逸脱した、自由な文学を目指そうとしたものである。朦朧詩論争とは、文革後の現代化開始の中で、彼らの新しいタイプの詩が文芸の一流派となりうるのか、中国の新しい文芸のあり方を模索した論争であった。中国を転換させてきた厳しい指導者を失い、これまで抑制されてきたたががとれた中で、人間の欲望に基づいた新しい文芸への模索を検証する。

朦朧詩論争

朦朧詩

徐敬亜

文化大革命

民主化

identifier:DO003100006369

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