第三レベル感覚表現の認知過程 : ジョン・キーツを中心に

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  • ダイサン レベル カンカク ヒョウゲン ノ ニンチ カテイ ジョン キーツ オ チュウシン ニ

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抄録

認知言語学(cognitive linguistics) では、人間の精神は身体的感覚に深く根ざしていると考えている。身体的感覚とは人間の五感(five bodily senses) 、即ち、視覚(sight)、聴覚(hearing) 、嘆覚(smell) 、味覚(taste) 、触覚(touch) である。人聞が五感により認知したことは、感覚表現(bodily sense expressions) によって表される。感覚表現には、直に感覚を表していると認められる第一レベル感覚表現、感覚器官の介在により感覚と深く結びつく第二レベル感覚表現、そして第一レベルや第二レベルの感覚表現と共起することで文脈上感覚に訴える効果があると判断できる第三レベル感覚表現、という3 つのレベルがある。本論文では、感覚表現の豊かさで知られる英国のロマン派詩人ジョン・キーツ(John Keats) の詩を材料に、本来、感覚表現ではない語が、第三レベル感覚表現として認知される過程について考察した。

身体的感覚

第一レベル感覚表現

第二レベル感覚表現

認知過程

第三レベル感覚表現

identifier:BO009000003836

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 90 129-142, 2006-03-01

    佛教大学文学部

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