学生無年金障害者訴訟広島地方裁判所における証言

書誌事項

タイトル別名
  • シリョウ ショウカイ ガクセイ ムネンキン ショウガイシャ ソショウ ヒロシマ チホウ サイバンショ ニ オケル ショウゲン
  • Testimonies from a Lawsuit of Disabled Persons without Pension in the Hiroshima Court of justice

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抄録

ここに収録したのは,いわゆる学生無年金障害者訴訟を審理している広島地方裁判所〔事件表示は,平成13年(行ウ)第9号〕における私の証言である。20歳を超えた学生に対して国民年金の任意加入の扱いが行われていた時期に―ちなみに,98%を超えるほとんどの学生は保険料未納付であった―,保険料を納めていなかった学生が障害を受けた場合,無年金のままで放置されていた現状に対して,年金保障を求めて行政訴訟を提起し,東京をはじめ広島,京都,大阪,新潟,福岡,札幌などの裁判所に訴えているのが学生無年金障害者訴訟である。東京地裁については2004年3月に原告勝訴の判決が出され(その後控訴により,現在は東京高裁に係属中),その他の地裁も同年秋の新潟地裁判決以降続々と判決が出される模様である。私は本件について,原告代理人に依頼されて東京地裁に意見書を提出し(2003年3月18日受理),広島地裁では証言を行ったが,ここでは2003年12月18日に行った広島地裁の証言を収録した。この訴訟が提起している課題のすべてではないにせよ,多くの論点に福祉政策研究の立場から論評していると考えたので,紹介した次第である。なお,紙幅の制約と文意を通すため,「証人調書」に修正を加えていることをお断りする。

学生無年金障害者

国民年金法の法理

ナショナル・ミニマム

identifier:FO000100004989

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