保育記録に見る保育者と子どもの関係性 : 子ども1人1人とクラス集団に注目して

書誌事項

タイトル別名
  • ホイク キロク ニ ミル ホイクシャ ト コドモ ノ カンケイセイ : コドモ 1ニン 1ニン ト クラス シュウダン ニ チュウモク シテ
  • A Relationship between a Teacher and Children through a Case Analysis of Preschool Records

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抄録

本研究の目的は,林(2010)の保育記録分析によってその一端が明らかにされた保育実践における「過程の質」の中心的要素である人間関係に着目し,時間的経過における関係変容の内実を,1年間の保育記録を質的分析により明らかにすることである。保育者であった筆者の保育記録の時系列分析を行なった結果,(1)年度始まり・終わりといった時期や行事によって,個人についての記録とクラス全体の記録のバランスを変化させながら,(2)保育者は,個人のできごとに対する他の子どもの受け止めを観察して次の働きかけを考えたり,クラス全体の雰囲気の個人への影響を考えたりと,常に個人と集団との関係性を捉え,子ども・クラス・保育者それぞれが作用し合いながら,関係を発展させていることが考察できた。

保育実践

過程の質

保育者と子どもの人間関係

個と集団

保育記録

identifier:FO000800001254

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