公共トラックターミナル生成の史的展開とその意義

書誌事項

タイトル別名
  • コウキョウ トラック ターミナル セイセイ ノ シテキ テンカイ ト ソノ イギ
  • Kōkyō torakku tāminaru seisei no shiteki tenkai to sono igi
  • Truck terminal revisited : expansion of the role of public sector

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抄録

type:text

公共 (一般) トラックターミナルは,高度成長期において特積 (路線) トラック事業者のための貨物積み換え拠点として公的部門の出資や支援を得て全国的に開発・整備された。本稿では,1959年の自動車ターミナル法成立の経緯やそれ以降の論点を,主として国会審議における論戦を通じて浮き彫りにした。「公共性」という言葉の持つ意味が,話者や文脈によって多義的に使われていること,思惑の違いはあるが,交通インフラの整備の担い手として公的部門が期待されたことを明らかにした。1985年の日本自動車ターミナル株式会社の民営化,物流二法施行 (1990年) など業界を巡る環境が大きく変化し,当該事業のあり方や意義の見直しが求められている。

論文

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 63 (1), 49-69, 2020-04

    慶應義塾大学出版会

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