麩製造時排液を用いてペレット化された米ぬかと生米ぬかの保存性と脂肪酸組成比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparisons of Acid Value and Fatty Acid Composition in Pelletized Rice Bran by Using Liquid Waste from Fu Production with Those in Raw Rice Bran
  • フセイゾウジハイエキ オ モチイテ ペレットカ サレタ コメヌカ ト ナマゴメヌ カ ノ ホゾンセイ ト シボウサン ソセイ ヒカク

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説明

生米ぬかは、オレイン酸を多く含むため、それを黒毛和種肥育牛に給与することで、牛肉の食味向上を図ることができる。しかし、酸化され易いので保存性に劣る。そこで、生米ぬかに麩の製造過程で発生する排液(以下、「排液」と略す。)を添加してペレット化することで保存性の向上を目指した。市販生米ぬかと水または排液を重量比で 1:1 または 1:0.5 の割合で混合、成形後に乾燥して作成したペレットおよび生米ぬかを屋内で 12 週間保管して、酸価ならびに粗脂肪含有率とオレイン酸含有率を測定した。また、ペレットの横断面を電界放射形走査電子顕微鏡で観察した。その結果、排液添加ペレットは水添加ペレットと生米ぬかに比べて、粗脂肪含有率とオレイン酸含有率に差はなく、米ぬかが排液成分でコーティングされて、保管中の酸価が低かった。これにより、排液添加米ぬかペレットは生米ぬかよりも保存性の高い飼料としてウシに給与できることが示唆された。

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