算数・数学に関する小・中学校教員の個人的見解と学習指導法との関連 : 算数・数学の不得手な児童生徒に対する授業内外の配慮の個人差

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タイトル別名
  • サンスウ スウガク ニ カンスル ショウ チュウガッコウ キョウイン ノ コジ
  • How Do Teachers' Personal Perspectives on Teaching Mathematics Reflect Their Consideration toward Low Achieved Children?

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算数・数学は, その教科の特殊性もあって, ある学年や単元での理解や定着の失敗は, その後の学習活動に大きな影響を与える教科である。それため, 教員も, 算数の授業では, 他の教科とは異なる指導形態を採用している(中村ら 1987, 三浦 1994b)。梶田ら(1984, 1985)は, 教師が実際にどのような形態の授業を構築しているかは教師の「個人レベルの指導論」に基づいて行われているという仮説に基づき, 算数・数学の授業の仕方の特徴を調べる調査項目を作成し, 愛知県内の小中学校教員に実施している。そして, 因子分析的手法によって構成された6つの尺度を用いて, 教育指導活動に関する異なる理論型が教員の間に存在すること, 小学校と中学校教員では主流の理論型が異なるという興味深い結果を示している。梶田らの研究から10年余り, その間の教育主張の変遷と諸教育条件の変化の影響を受けて, 教員の教育指導活動に関する考えが大きく変わったことが予想される。そこで, 実際に小・中学校の教員は, 完全・生徒が算数・数学を学ぶことやそこでの学習の失敗について, どのような考えを持っているのか。また, 日々の授業をどのような考えに基づき, 立案・実施しているのかを調べる。現在の小・中学校の教員が算数・数学の教育指導活動を行っているかを明らかにするとともに, これらに関する尺度を構成することが本研究の第1の目的である。10年前よりも多様な考えが存在していることが予想される。ところで, 現在は, かつてよりも, 個人差に応じ, 個人差を生かした教育の重要性が主張されている。そのような中で, 実際に算数・数学の優れていない児童生徒に, 教員はどのような配慮を提案中に, また, 授業何で

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. I, Pedagogy

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