国際的な問題を身近にとらえる校外学習

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タイトル別名
  • コクサイテキナ モンダイ オ ミジカニ トラエル コウガイ ガクシュウ
  • A study on Enhancing Recognition of Global Issues through SupplementaryActivities in Junior-high School

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抄録

総合学習の授業では,生徒の「主体性」に対する過剰評価や理想化の傾向が指摘されている。本稿では,中学校の国際教育において,生徒の「主体性」に偏重しないよう,教師の積極的な働きかけを行ない,校外学習を中心に,国際的事象への視野を深める授業について考察した。外国人との交流学習では,調べ学習によって準備した交流と,ぶっつけ本番で交流する2ケースに直面させた。生徒は予想外の場面や状況に困惑し,驚嘆し,格闘しながらも,交信能力を高めていくことが確認された。もう一つの校外学習である国連大学での体験学習は,生徒が国際的な問題に関心を持ち,より深い知識を得ようとするモティベーションを高めるのに有効であった。またその結果,生徒は紛争,貧困などの実態を多くの人に知らせたいと考え,身近な貢献の形を探して周囲に広めていこうとする発表につながった。

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