中国における労働者のプライバシーについての法律研究-雇用におけるモニター・監視を中心に

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タイトル別名
  • チュウゴク ニ オケル ロウドウシャ ノ プライバシー ニ ツイテ ノ ホウリツ ケンキュウ コヨウ ニ オケル モニター カンシ オ チュウシン ニ
  • A Legal Study on the Employee's Privacy in China : Concerning on the Monitor and Audience in the Employment

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抄録

type:text

労働者のプライバシーについては、労働者に対する情報の収集および調査など個人情報をめぐる静態的性格にとどまらず、職場における行為に対するモニターや監視に関わる動態的性格も持っていると思われる。本稿では労働者のプライバシーについての動態的考察を行いたい。中国には、近年労働者に対するメールモニター、携帯電話の監視などいろいろな現象が現れている。だが、現行法による労働者の人格および精神的人格権に関する法規制が不十分であり、また法学研究も未成熟である。それでは、現実に起きた紛争に対し適当な解決策を提出できないと思われる。実は、中国香港およびマカオ特別行政区では、ヨーロッパのパターンを選択し、個人情報保護法により労働者のプライバシーの確保を図っている。本稿において、中国の立法現状及び理論研究の実態をまとめて、香港及びマカオの立法を参照しながら、職場における雇用監視に関連する労働者のプライバシーについての法律制度を検討したい。そのうえで、中国における労働者のプライバシーの立法方向を検討したいと思う。

source:Studies on Humanities and Social Sciences of Chiba University

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