大学正課体育実技のウエイトトレーニングの効果と出席回数との関係

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  • Relationships between improvement of muscular strength and practical frequencies of weight training program in University

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[緒言] 通常、週1回の頻度で実施される大学の正課体育実技が各種身体機能の向上や維持のために効果的であることが報告されている (3-9,12,13) 。これまでの報告では実施者の参加率が100%に限定した場合の効果の報告がほとんである。しかし大学の正課体育実技では現実的にすべての学生が100%出席することは 考えられない。疾病等により欠席する場合や「単位取得に影愕しない可能な限り欠席する」という学生も多い。それゆえに、大学の正課体育実技では主に教育的視点から「全授業回数の3分の2、または80%以上の出席」等の何らかの出・欠席に関する最低基準を定めている場合が多い。しかしそれがどのような基準に基づくものであるかはこれまで適切な報告はみられない。週1回の正課体育実技を評価する場合、体力の向上や維持面からみたとき授業への参加回数が強く影響することは明らかである。つまり授業への参加回数が運動効果を限定する要因となっていることは明確であり、正課体育実技の目的の一要素として出席の最低基準を運動効果という点から規定される側面があってもよいと考えられる。このことに関して和田ら (14) は、大学生の正課 体育実技における出席点の評価基準について出席率と4種の体力測定の関係から吟味し、体力維持の点から80 %出席が一つの目安となるであろうと報告している。しかしながら明確な結論を得るにはさらに検討することが必要であるとしている。そこで、本研究では、大学の正課体育実技におい 運動形態を規定し易い「ウエイトトレーニング」 種目に着目し、出席回数がトレーニング効果に与える影響から授業としての「ウエイトトレーニングの効果」と成績評価基準としての「出席率」に関する妥当性について検討することを目的とした。

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