保護観察中の性犯罪者の認知の歪みに関するアセスメント

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  • ホゴ カンサツ チュウ ノ セイ ハンザイシャ ノ ニンチ ノ ヒズミ ニ カンスル アセスメント
  • ホゴカンサツチュウ ノ セイハンザイシャ ノ ニンチ ノ ユガミ ニ カンスル アセスメント
  • Assessment of Cognitive Distortions in Sexual Offenders on Probation or Parole

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性犯罪者処遇は、子どもや女性についての性的な認知の歪みの変容を図ることが、改善更生のために有益であるという仮説を前提としている。しかし、現段階において、性犯罪者の認知の歪みの概念は、一定のコンセンサスに至っていない。また、日本の保護観察所においては、性犯罪の保護観察対象者の認知の歪みを測定する質問紙調査を行っているが、回答結果の評価方法や、どのように保護観察処遇に生かすかが明らかではない。本研究では、認知の歪みに関する先行研究を調査し、保護観察官が性犯罪者のアセスメントにおいて重視すべき3つの事項を指摘した。すなわち、1 )質問紙の限界を意識し、質問紙への回答結果の背景要因を探求すること、2 )質問紙が性犯罪の正当化の有無や程度を尋ねていることを意識すること、3 )質問紙で問うている認知の歪みが一般的な被害者についてのものなのか、自分の犯罪行為の被害者についてのものなのかを識別すること、である。

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