住民健診からみた加齢に伴うメタボリックシンドロームの特徴とその病態 -市川市基本健診診査の解析 (2)-

書誌事項

タイトル別名
  • ジュウミン ケンシン カラ ミタ カレイ ニ トモナウ メタボリックシンドローム ノ トクチョウ ト ソノ ビョウタイ イチカワシ キホン ケンシンシンサ ノ カイセキ 2
  • The Chracteristics and Pathological features of Metabolic Syndrome in a health examination data analysis in various age populations : The study of Ichikawa-city Annual Health Examination(2)

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抄録

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日本人男性にはメタボリックシンドロームが高頻度でみられるが,加齢に伴う病態の変化は不明である。本研究は各年代別の病態の特徴を検討することを目的とした。市川市住民健診男性受診者4,117名をメタボリックシンドロームとノンメタボリックシンドロームの二群に分けて年代別に比較検討した。40歳代,50歳代,60歳代,70歳以上の各年代で,メタボリックシンドローム群は,診断項目であるウエスト周囲径,収縮期及び拡張期血圧,中性脂肪,血糖が有意に高く,HDL-コレステロールが有意に低かった。各年代においてメタボリックシンドローム群で尿酸が有意に高かった。メタボリックシンドローム群では,40歳代より尿蛋白陽性を有意に多く,60歳代と70歳以上で慢性腎臓病(CKD)を有意に多く認めた。以上の結果から,メタボリックシンドロームでは尿酸代謝異常・CKDの合併に注意をする必要があると思われた。

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参考文献 (15)*注記

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