モロッコの伝統的な地下水路・カッターラ

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Other Title
  • モロッコ ノ デントウテキ ナ チカスイロ カッターラ
  • III.自然科学系, 研究紀要50周年記念誌
  • Traditional Irrigation System (Khettara) in Morocco
  • III. Natural Sciences, the 50th Anniversary Edition

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モロッコはアフリカ大陸の北西部に位置し, 面積45万km^2, 人口約3000万人の立憲君主国家である。国土のほぼ中央部にはアトラス山脈が北東から南西方向に広がり, 特に, アトラス山脈の東部と南部には降水量が200mm以下の乾燥地域が卓越し, 砂漠化か進行している。この地域では表流水の多くは雨季のみに流れを有するワジとなっている。これらのワジは, 比較的地下水が豊富なことからオアシス農業が古くから営まれてきた。また, オアシス農業が盛んな地域には伝統的な灌漑施設であるカッターラと呼ばれる地下水路が建設されている。オアシスを維持するためのカッターラは, 人間生活に必要不可欠な水利施設として重要であるが, 近年, 人口流出により定期的な維持管理ができない村落では施設を放棄せざる得ない状況になり, オアシス自体の放棄につながるなど深刻な問題が生じている。

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University

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