書評 山内乾史・武寛子編著(2016)『学修支援と高等教育の質保証Ⅱ』学文社

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  • 【書評】山内乾史・武寛子編著（2016）『学修支援と高等教育の質保証Ⅱ』学文社
  • ショヒョウ ヤマウチカンシ ・ ブ ヒロコ ヘンチョ(2016)『 ガクシュウ シエン ト コウトウ キョウイク ノ シツ ホショウ Ⅱ 』 ガクブンシャ
  • Book Review : Kenshi YAMANOUCHI & Hiroko TAKE (2016)Learning Support and Quality Assurance of Higher Education

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[要旨]わが国の高等教育分野における新たな研究対象として、学修支援への関心が徐々に芽生えて来た。例えば、日本学術振興会が実施する科学研究費助成事業には、2013 年に初めて学修支援がタイトルに含まれる研究課題が採択され、その後も年数件のレベルではあるものの、同様の研究が採択されるに至っている。本書評では、わが国における学修支援研究の嚆矢となった「学生の学力と学修支援に関する比較研究―日英瑞 3 カ国を中心に―」（研究代表者：山内乾史）の歴史的意義に着目し、その最終成果物である山内乾史・武寛子編著（2016）『学修支援と高等教育の質保証II』（学文社）を批判的に読み解く。総じて、オリジナルの調査データや科学的なエビデンスは少ないものの、中には国際的な評価にも耐え得るであろう、価値のある成果も見られた。

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