近世中期における地方本草学派の興隆 : 尾張本草学派「嘗百社」を中心に

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[要旨]本論文は近世中後期の地方本草学派――尾張本草学派の内実を解明しようとするものである。京都本草学派の大家――小野蘭山の学統を継承した尾張本草学派は、嘗百社というグループを中心に活動し、その学風は実に蘭山から継承しているところが多い。本稿は尾張本草学派を「蘭山の学統」として認識し、蘭山を経由して成立したその学問的性格を明らかにしようとする。また、嘗百社のメンバーたちと藩医浅井貞庵との一連のやり取りを検討することを通じて、それらの人たちの身に宿っている実学的本草学の特徴を明らかにしようとする。この二つのテーマに対する検討を通じて、尾張本草学派の実像をより明晰に浮かび上がらせることを期するものである。

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