精神科病院の精神保健福祉士が行う退院支援に関する研究動向と課題 ―長期入院の精神障害者に対する取り組みに着目して―

書誌事項

タイトル別名
  • Review of the literature of social work practices for support long-term socially-hospitalized inpatients
  • セイシンカ ビョウイン ノ セイシン ホケン フクシシ ガ オコナウ タイイン シエン ニ カンスル ケンキュウ ドウコウ ト カダイ : チョウキ ニュウイン ノ セイシン ショウガイシャ ニ タイスル トリクミ ニ チャクモク シテ

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説明

本総説論文は、長期入院の精神障害者に対する退院支援に関する文献レビューを通して、精神科病院の精神保健福祉士が行う退院支援に関する研究課題を提示することである。文献レビューの結果、精神科病院の精神保健福祉士が行う退院支援研究は少なく、しかも精神障害者との関係づくりや退院の意欲喚起に限定されていることが明らかになった。このことから長期入院者の退院を阻む各要因を精神保健福祉士がどのように把握し、その総合的な把握から要因を取り除いていく研究、退院支援の内容やプロセス等を丹念に質的に探究しそれを記述していくという質的研究、長期入院患者と家族の関係を再構築するための具体的な方法を明らかにする家族に関する研究、具体的な社会資源の活用・開発を推進していく研究、精神保健福祉士が地域住民等にどのような実践を積み重ねていけばよいのかという研究、という5点の研究課題を提示した。

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