国際ソーシャルワーク研究の新しいパラダイムに向けて

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  • コクサイ ソーシャル ワーク ケンキュウ ノ アタラシイ パラダイム ニ ムケテ

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抄録

本稿は,イスラームの信徒(以下「ムスリム」とする.)が人口の多数を占めるアジア4カ国(パキスタン,バングラデシュ,インドネシア,マレーシア)について,イスラームの宗教施設やNGO団体が実施するソーシャルワーク活動とソーシャルワーク教育カリキュラムを調査した3年間の研究報告である.各国ではイスラームの教えに基づくさまざまな社会的救済活動(social work)が存在している一方,ユダヤ・キリスト教的価値基盤にあるソーシャルワーク理論偏重という専門職教育の課題が見えた.信仰や地域に土着の社会的救済活動(インディジナス・ソーシャルワーク)の探究は,「ソーシャルワークとは何か」を問う.国や国民,民族といったnationの境を越えて,普遍的なソーシャルワークとは何かを問い続け,グローバルに議論する研究モデルを,国際ソーシャルワーク研究の新しいパラダイムとする.

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