大学1・2年生のためのインターンシップがもたらす教育的効果

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タイトル別名
  • The Education Effect on Internship for Freshmen and Sophomores in University
  • ダイガク 1 ・ 2ネンセイ ノ タメ ノ インターンシップ ガ モタラス キョウイクテキ コウカ

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抄録

本研究は、大学1・2年生を対象としたインターンシップに注目し、その経験が就業力や職業観にどのような影響を及ぼすのかについて検証するものである。調査対象学生のうち8割は、対話スキルや精神面で成長を実感していた。統計調査の結果でも、就業力に関して自己評価を有意に高めることが示された。なお、本研究では、学生だけでなく、インターンシップを受入れた企業や団体にもアンケートを実施した。結果、「協働力」については受入機関の方が学生自身よりも有意に高く評価していた。かつ、「コミュニケーション力」に関しても評価傾向が見られた。その他の能力は、学生の認識と受入先の評価が一致しており、学生のインターンシップ後の自己評価は他者からの評価と一致していることがわかった。インターンシップ体験をした学生が冷静に自己評価を行うことができていることがうかがえた。なお、インターンシップの成果には、事前・事後学習内容が教育効果へ影響を与えることがある。しかし、本研究ではインターンシップ体験期間中の経験について注目している。本来ならば、事前・事後学習の就業力に対する影響度についても考慮する必要があり、次の研究課題とする。

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