周術期病棟に勤務する看護師における口腔ケアの認識に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Perception of Oral Care in Perioperative Nursing
  • シュウジュツキ ビョウトウ ニ キンム スル カンゴシ ニ オケル コウコウ ケア ノ ニンシキ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

周術期に関連した部署に勤務する看護師234名に、看護職がもつ口腔ケアの認識に関する質問調査を行った。調査項目は、「口腔内の清潔」「口腔機能の維持向上」「歯周病・齲歯予防」「口臭予防」「口腔内の乾燥予防」「食欲増進」「免疫力の増強」「感染予防」「呼吸器感染予防」「生活リズムの獲得」等10項目である。5段階のリッカート尺度を用い「手術前」、「手術直後」、「退院前日」の重要性の認識に違いがあるか3群比較を行った。手術前・直後には有意差はないが、手術前と退院前日・手術直後と退院前日には有意差があり、退院前日の重要性の値が低かった。退院直前には創部は回復し、感染する危険性が大幅に低下することや患者自身が口腔ケアを実施することが多いことから、周術期病棟に勤務する看護師は、回復している患者の口腔への関心は薄れ、退院直前には重要性の認識が低くなると予測できた。

収録刊行物

  • 看護と口腔医療

    看護と口腔医療 4 (1), 12-20, 2021-03

    福岡看護大学看護学部 紀要委員会

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