総合人間学への道―人間とは何か その総合的認識をもとめての私の歩み―

書誌事項

タイトル別名
  • A Way to Synthetic Anthropology and My Study : Inquiring Integral knowledge on Human Beings

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説明

学問の専門分化が進むなかで,人間の総合的理解への希求も強まっている。  その期待を担って,日本にも2006年に総合人間学会が発足した。初代会長は法哲学,憲法学の小林直樹,私も直ぐに会員になり,動物学の小原秀雄会長の後,三代目の会長を務めた。  総合人間学への道はそれぞれの人間への関心のありようとそれぞれの探求を通しての総合への歩みを,検討し合うことが一つの方法であろう。その一例として本論は私の歩みをとりあげる。  私は学生時代を人間と自分への関心を軸に,哲学や文学を乱読し,法学部で政治学・政治思想(丸山ゼミ)を学んだ後,自分と人間性の問題を,歴史と社会のなかでの,成長発達・変化のプロセスを通して捉えたいと思い,教育学部大学院で教育哲学・思想(勝田ゼミ)を研究。発達への関心は生物学・心理学への関心となり,フランス留学でM. ドベスのもとで発達教育学を学んだ。大学では,教育思想と教育学概論を担当し,地球時代としての現代認識のもとで,総合的人間学としての教育学を,発達教育学を軸に語ってきた―。

収録刊行物

  • 人文研紀要

    人文研紀要 98 171-184, 2021-09-30

    中央大学人文科学研究所

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